アルゼンチンアリに関するお知らせ

更新日:2023年06月01日

光井地区の一部で防除を開始します

令和4年8月に光井地区の一部地域で生息が確認されたアルゼンチンアリについて、令和5年6月下旬頃から防除を開始します。対象範囲内の自治会協力のもと、道路脇に置き型殺虫剤が設置されます。

    置き型殺虫剤イメージ(約5センチ大)

    ※製品は変更されることがあります

・右のような置き型殺虫剤が道路脇に置かれます。

・置き型殺虫剤は市販品を使用します。

・ケースで保護され、薬剤部分に触れられないように作られていますが、小児やペットが誤って食べないようにご注意ください。

アルゼンチンアリの市内生息状況について

 アルゼンチンアリは、平成5年7月に広島県廿日市市において日本で初めて生息が確認され、山口県内では平成13年に岩国市及び柳井市、平成20年に宇部市において確認され、令和4年6月には周防大島町でも確認されています。光市内においては、平成21年に初めて室積地区の一部地域で生息が確認され、近年まで生息範囲の拡大はみられませんでしたが、令和4年8月に新たに光井地区の一部地域で生息が確認されました。

アルゼンチンアリの概要~外来生物法~

 南米産であるアルゼンチンアリは、当然に元々は日本に存在しない海外起源の生物であり、「外来生物」です。平成17年6月に施行された「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」では、外来生物のうち、生態系、人の生命身体、農林水産業へ被害を及ぼす、あるいは及ぼす恐れのあるものを「特定外来生物」として指定しています。アルゼンチンアリは、生態系に被害を及ぼす外来生物として、外来生物法の施行と同時に「特定外来生物」に指定されています。

環境省「外来生物法」のホームページ

アルゼンチンアリの特徴

 働きアリは体長が約2.5ミリメートルから3.0ミリメートルと比較的小さく、体色は茶褐色をしています。体形はスマートで、動きがすばやく、数が多い時は帯状になるほどの大きな行列を作るなどの特徴から、一般の方でも疑わしいアリを見つけることは可能ですが、肉眼で同種であることを同定するのは困難です。

アルゼンチンアリ

アルゼンチンアリの説明写真

アミメアリ

数が非常に多く鉢や石などの下に巣をつくるため、アルゼンチンアリと間違いやすいが、腹部分が丸くやや光沢があり、触角は比較的短い。

ルリアリ

体長も3ミリメートル前後であり体型もよく似ているが、アルゼンチンアリの体色が比較的茶褐色であるのに対し、全体的に黒く、つやがあり、触角が短い。

 

アルゼンチンアリの生態

 アルゼンチンアリは繁殖力が強く、巣は、地中の他いろいろな場所に作ります。他のアリが地中に作ることが多いのに対し、植木鉢やプランターの下、石や木・枯葉の下、コンクリート構造物などの亀裂等どんな場所でも侵入し、巣を作ります。他の多くのアリとは異なり、大多数の働きアリと複数の女王アリからなる大規模な巣を形成し、大きい巣になると数十万匹の働きアリと数十匹の女王アリがいることもあります。

アルゼンチンアリによる被害

(1)生態系への影響

 アルゼンチンアリは、競争力・繁殖力が非常に高く、侵入した地域にいる在来アリを攻撃し駆逐することがあるため、在来アリ等に依存していた植物・動物などが絶滅する可能性もあり、バランスの上に成り立っていたその地域の生態系に悪影響を及ぼすことが懸念されています。

(2)不快感を与える等の影響

 アルゼンチンアリ自体に毒性はありませんが、大量のアリが人の体を噛んだり、大量に発生して気持ちが悪いという点から、不快害虫とも言われています。アルゼンチンアリは狭い間でも通り抜ける習性があり、戸の隙間などから屋内に侵入してきます。屋内に侵入するとこにより不快感を受けたり、また大量に発生することにより、日常生活に不便をきたすことがあります。

(3)農作物への被害

 アルゼンチンアリを含む多くのアリは、アブラムシなどの農業害虫と共生関係にあります。アブラムシなどが分泌する甘露を好むため、アルゼンチンアリがこれらを外敵から保護することで農業害虫の個体数を増加させます。結果として、農作物への被害を、アルゼンチンアリが助長する可能性があります。

アルゼンチンアリの防除方法

(1)殺虫剤による駆除

 アルゼンチンアリは繁殖力が強いため、完全に駆除することはかなり難しいですが、市販の殺虫剤等の利用して個体数を減らすことにより、家屋への進入を防止し、また日常生活に支障がないように努めることが大切です。

(2)生息しにくい環境作り

 アルゼンチンアリは、物の隙間や人手が加わった場所に好んで巣を作るため、そのような場所を作らないようにすることが個体数を減らすことにつながります。具体的には、植木鉢・プランターなどは地面に直接置かず台や棚の上に置くこと、枯れ葉などは早めに片づけること、コンクリートブロックなど巣の原因になりそうな物を地面に置かないこと、巣穴となるような亀裂・隙間を埋めるなど、普段の日常生活の中から心がけていきましょう。

(3)新たな生息域の未然防止

 アルゼンチンアリは、巣分かれすることにより生息範囲が拡がっていきます。既に生息が確認された地域から、新たな生息域を拡大させないための未然防止が大切です。そのためにも、巣を含む可能性のある植木鉢やプランター等を移動させる場合は、必ずアリの有無を確認しましょう。

アルゼンチンアリを見つけたら

 アルゼンチンアリを発見した場合やアルゼンチンアリの特徴に類似するアリを見つけた場合は、個体確認及び生息分布状況把握のため、環境政策課までご連絡ください。

この記事に関するお問い合わせ先

環境市民部 環境政策課 環境保全係
住所:〒743-8501 光市中央六丁目1番1号
電話番号:0833-72-1466

メールアドレス:kankyouseisaku@city.hikari.lg.jp

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