9 いただいた「光」を反射して輝くことができるまち
戸嶋 利雄さん(Uターン)
移住年月 | 2016年12月 |
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移住時の年代 | 30代~40代 |
職業 | パン屋店主 |
移住形態 | Uターン |

人と人とのつながりを育んでいきたい。
移住までの経緯・概要
高校卒業まで光市で暮らした後、製パン会社に就職し東京へ。退職後、いろいろな県のパン屋で修業を積みました。大阪やパリでも働きました。パリに行ったのは、異文化や外国人に触れたくて。
日本に帰ってきて、パン屋がやりたかったというわけではなく、フランスが好きで、フランスを感じてもらえる何かをやりたかったんです。その中で自分が長けているものとして、パン屋を選びました。
戸嶋さんのお店「Chez L'AMI JOT / シェ ラミジョ」
- 光市虹ケ丘二丁目11番8号
- 電話: 0833-48-5419
- 営業時間: 9:00~19:00
- 火曜日・水曜日 定休
店名の由来…「Chez」はフランス語で「家、ところ」、「L'AMI」は友だちを意味する「AMI」という女性名詞に冠詞のLがついたもの。「JOT」は造語。後ろから読むと「TOJIMA」になる。「戸嶋という友だちの家」という感覚で、気軽に遊びにきてもらいたい。
きっかけ
33歳までにパン屋として独立できなかったらやめようと思っていました。30歳の時に、ふと、やるなら今しかない!と思い、光市にUターンして独立することを決めました。
「やりたい場所」と「できる場所」を考えたら、自然と地元に戻ってくることが浮かびました。パン業界は朝が早いし、生活圏内に開店することが必須。加えるなら、18年間、自分が過ごした光市で、地元の人に喜んでもらいたいと。
フランスでは、独立して地元に戻るのが普通のこと。生まれ育った地で開業して、慣れ親しんだ人に喜んでもらう。お客と店員というだけではなく、人と人との関係。パンを買わなくてもいい。だから自分も、対面式の販売方法をとっていて、会話する空間を大切にしています。
よかったこと・苦労したこと
地元に戻ってきて、地域の方から温かい言葉をいただいたり、「こういうパン屋がほしかった」というありがたい言葉をいただいたり。びっくりしたのは、フランス人、イタリア人、ドイツ人など、多国籍を感じたこと。こういう異文化のお店をやっていて、パンの国の人がお店に来てくれるのはうれしいです。遠方からもお客様が来てくださって。いろいろな話ができるのが楽しいですね。
光市は改めて、自然があって、きれいなところだなと。大人になって、幼いころに見てきた風景をより美しく感じます。なんで気づかなかったんだろうと。虫や風、川の音など、ささいなことに感動できます。
苦労したのは店の内装。1年半かけて、照明やインテリアも自分で決めました。今できているのはやりたいことの2割くらい。イベントに出店したり、キッチンから外に出て、カフェスペースを稼働させたりしたいと思っています。個人店でも、人を雇いたいと思っていて。人を雇うことで、社会貢献することもやりたいことのひとつです。
移住を検討している方へのメッセージ
若い人には、ぜひ外に出てほしいですね。都会に出てみて分かることがあるから。自分のように、外に出ても、地元に帰って、地元に貢献したいという若い人たちがどんどん増えるといいなと思います。
自分は今、ここで出会った輝いている人の「光」を分けてもらって、協力してくれる人のおかげで輝くことができると思っていて、パンで恩返ししているつもりです。自分の得意なパンで、人と人とつながりを育んでいきたいと思っています。
自分が地元に戻ったことで、帰省したら寄るところ、帰って来る場所、「ただいま」と言える場所になれればいいなと思います。「おかえりなさい!」と言えれば幸せですね。お店を開いてよかったなあと。
この記事に関するお問い合わせ先
経済部 観光・シティプロモーション推進課 観光・シティプロモーション推進係
住所:〒743-8501 光市中央六丁目1番1号
電話番号:0833-72-1532
メールアドレス:kankou@city.hikari.lg.jp
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更新日:2023年01月10日