アルゼンチンアリの生息が市内で初めて確認されました。
このアリは、1993年7月広島県廿日市市において、日本では初めて生息が確認されました。山口県内においては2001年岩国市、柳井市及び2008年宇部市で確認されておりましたが、光市内(室積東ノ庄)でアルゼンチンアリの生息が確認されたのは初めてのことです。
アルゼンチンアリの概要~外来生物法~
南米産であるアルゼンチンアリは、もとは当然に日本に存在しない海外起源の生物であり、「外来生物」といいます。平成17年6月に施行された「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」では、外来生物のうち、生態系、人の生命身体、農林水産業へ被害を及ぼす、あるいは及ぼす恐れのあるものを「特定外来生物」として指定しています。アルゼンチンアリに関しては、この外来生物法の施行と同時に、生態系に被害を及ぼす外来生物として、特定外来生物に指定されています。
環境省「外来生物法」のHP
アルゼンチンアリの特徴
アルゼンチンアリの特徴としては、毒性はなく、また人体への影響もありません。働きアリは体長が約2.5mmと比較的小さく、在来アリに比べるとスマートで細長く、長い触覚や足をもっています。体色は、遠目に見ると黒色に見えますが、近づいて良く見ると茶褐色です。動きは大変素早く、また細かく動き回り、えさを採りに向かうときは、多数の働きアリが行列を作ることも特徴と言えます。しかしながら、一般的に見た目でアルゼンチンアリと他のアリを区別することは難しいようです。
アルゼンチンアリ アミメアリ ルリアリ

撮影者:今井弘民、久保田政雄 「日本産アリ類画像データベース」より
アミメアリ・・・数が非常に多く鉢や石などの下に巣をつくるため、アルゼンチンアリと間違いやすいが、腹部分が丸くやや光沢があり、触角は比較的短い。
ルリアリ・・・・体長も3mm前後であり体型もよく似ているが、アルゼンチンアリの体色が比較的茶褐色であるのに対し、全体的に黒く、つやがあり、触角が短い。
アルゼンチンアリの見分け方(環境省リーフレット)山口県HPより
アルゼンチンアリの生態
アルゼンチンアリは繁殖力が強く、巣は、地中の他いろいろな場所に作ります。他のアリが地中に作ることが多いのに対し、植木鉢やプランターの下、石や木・枯葉の下、コンクリート構造物などの亀裂等どんな場所でも侵入し、巣を作ります。他の多くのアリとは異なり、大多数の働きアリと複数の女王アリからなる大規模な巣を形成し、大きい巣になると数十万匹の働きアリと数十匹の女王アリがいることもあります。
アルゼンチンアリによる被害
(1)生態系への影響
アルゼンチンアリは、競争力・繁殖力が非常に高く、侵入した地域にいる在来アリを攻撃し、駆逐することがあります。それにより在来アリ等に依存していた植物・動物などが絶滅する可能性もあり、バランスの上に成り立っていたその地域の生態系に悪影響を及ぼすことが懸念されています。
(2)不快感を与える等の影響
アルゼンチンアリ自体に毒性はありませんが、大量のアリが人の体を噛んだり、大量のアリが発生し気持ちが悪いという点から不快害虫とも言われています。アルゼンチンアリは、狭い間でも通り抜ける習性があり、戸の隙間などから屋内に侵入してきます。屋内に侵入すれば不快感を受けたり、また大量のアリが発生することにより、日常生活に不便をきたすこともあります。
(3)農作物への被害
アルゼンチンアリを含む多くのアリは、アブラムシなどの農業害虫と共生関係にあります。アブラムシなどが分泌する甘露を好むため、アルゼンチンアリがこれらを外敵から保護することで農業害虫の個体数を増加させます。結果として、農作物への被害を、アルゼンチンアリが助長する可能性があります。
アルゼンチンアリの防除方法
(1)殺虫剤による駆除
アルゼンチンアリは繁殖力が強いため、完全な駆除は困難ですが、在来アリを駆除する際と同様、市販の殺虫剤等の利用により個体数を減らすことで、家屋への進入を防止し、また日常生活に被害を与えないよう努めることが大切です。
(2)生息しにくい環境作り
アルゼンチンアリは、物の隙間や人手が加わった場所に好んで巣を作るため、そのような場所を作らないようにすることが個体数を減らすことにつながります。具体的には、植木鉢・プランターなどは地面に直接置かず台や棚の上に置くこと、枯れ葉などは早めに片づけること、コンクリートブロックなど巣の原因になりそうな物を地面に置かないこと、巣穴となるような亀裂・隙間を埋めるなど、普段の日常生活の中から心がけていきましょう。
(3)新たな生息域の未然防止
アルゼンチンアリは、巣分かれすることにより生息範囲が拡がっていきます。既に生息が確認された地域から、新たな生息域を拡大させないための未然防止が大切です。そのためにも、巣を含む可能性のある植木鉢やプランター等を移動させる場合は、必ずアリの有無を確認しましょう。
アルゼンチンアリに関するQ&A
(Q1)アルゼンチンアリか否か、どこで判断すればよいですか?
(A1)実際の大きさは約2.5mm程度で、在来アリと比べ比較的小さく、また色は茶褐色ですが、遠目には黒く見えます。動きが大変素早いのが特徴です。区別が難しい場合は、環境政策課までお問い合わせください。
(Q2)アルゼンチンアリの駆除はどのようにしたらいいですか?
(A2)上述「アルゼンチンアリの防除方法」にも記載していますが、市販の殺虫剤(アリ駆除専用であればより効果的)で対応することが出来ます。※市による駆除や薬剤購入に際して補助等おこなっていません。
Q3)いくら殺虫剤を散布しても数が減らないがどうすればよいですか?
(A3)どこかに大きな巣があると考えられます。巣をつき止めることが出来れば、殺虫剤を変更するか、巣ごと駆除する餌型などを試してみてください。
(Q4)自分での駆除が難しいため、駆除をお願いできる業者等はありますか?
(A4)費用は自己負担となりますが、山口県ペストコントロール協会、または環境政策課までお問い合わせ下さい。
(Q5)行政による広域的な駆除はしないのですか?
(A5)現在、アルゼンチンアリに対する画期的な駆除方法は確立されておらず、また広域的な駆除は、人及び他の生物、また環境面に対する影響等が懸念されており、分布実態が確認されていない状況下では、実施することは困難と考えています。
アルゼンチンアリを見つけたら
一般的に見た目で他の在来アリと区別することは難しいことではありますが、市では生息範囲の確認及び分布実態を把握するため、アルゼンチンアリの特徴に類似するアリを見つけた時は、環境政策課までお問い合わせ下さい。
| 光市役所 環境政策課 |
TEL 0833-72-1400(内線283、284) |
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